軸先含めない全体的な大きさは202cm×44cm程度です。 シミがポツポツ出てます。 末永節 1895年（明治28年）、知人の的野半介の紹介で、宮崎寅蔵（滔天）と知り合い意気投合する[6]。宮崎が進めていたシャムへの移民運動に共鳴し、宮崎らとともにサラデーンでの開拓事業に従事したが、病を得て翌年帰国した[6]。先に帰国していた宮崎は、東京で頭山満・平山周・犬養毅、そして亡命中の孫文と、中国革命について謀議をしており、やがて末永も宮崎の紹介で孫を知り、以後その革命運動に人的・物的両面において協力することとなる[6]。また、1897年（明治30年）に井上雅二らと、当時日本に亡命していた康有為・梁啓超らの改革支援を主目標に掲げた「東亜会」（のちの東亜同文会の母体の一つ）を結成した[7]。 1901年（明治34年）玄洋社に入り、同年の黒龍会の結成にも参加する[8]。1904年（明治37年）、黄興・張継が日本に亡命すると、宮崎を介して彼らと親交を結ぶ[9]。さらに宮崎とともに孫文を彼らに紹介して革命運動の合同を働きかけ、自らは孫らが刊行した機関紙『民報』の印刷人となる[9]。1907年（明治40年）、奉天で宋教仁・呉昆らと挙兵したが失敗[10]。1911年（明治44年）、大連滞在中に武昌革命の報に接し、黄興らと合流して戦闘に参加した[10]。中華民国政府が樹立すると、胡瑛らとともに南北政権分立を唱え袁世凱を支持した[10]。 1917年（大正6年）に中国処理案を発表し、「支那国土保全」の実行を主張する 頭山と同様、日華事変には批判的だったとされ、1939年（昭和14年）の対重慶（蔣介石政権）和平工作を頭山・古島一雄らとともに支持した[13]。 「天下の浪人」を自認し、生涯公職に就くことはなかったが、上記の経緯から中国の要人とは幅広い交遊を持ち、1956年（昭和31年）の米寿の際には、中国国民党・共産党両政権から祝辞が届いたと言う[14]。また、武道家としての顔も持ち（別項参照）、篆刻・書・漢詩・和歌もよくした[15]。 1961年（昭和36年）8月18日死去